こんにちは。江戸川区瑞江駅から徒歩2分の場所にある就労移行支援事業所のこぶし瑞江です。
犬と暮らしていると、ときどき本当に不思議な瞬間があります。全力で走り回っていたかと思えば、急に立ち止まって壁の一点をじっと見つめる。理由もなく吠え続けたり、耳を舐めあったりしているかと思えば、また何事もなかったように寝てしまう。人間から見れば「なぜ?」の連続です。でも犬にとってはそれが自然で、説明を求めること自体が間違っているのかもしれません。
カフカの小説を読むと、まさにこの「理由のわからなさ」に似た感覚を覚えます。『変身』では、ある朝突然虫になってしまった青年が登場しますが、その出来事の理由は一切説明されません。『審判』の主人公は、なぜ裁かれているのかを最後まで知らされないまま物語が進んでいきます。読者は「どうして?」と考え続けるけれど、結局答えは与えられない。
犬の不可解な行動と、カフカの不条理な世界。どちらも「わからなさ」に直面したとき、人間の側に問いを投げかけてきます。「理解できないことをどう受け止めるのか?」。そこにこそ面白さがあり、時には救いすらあるのかもしれません。
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